小田セン。

好きなものは、好きなままでいられるように。

アイドルタイムプリパラ1話「ゆめかわアイドル始めちゃいました!?」 感想

アイドルを夢見る少女と、

神アイドルになった少女が出会う時、

新たなる「時」が動き出す――――

 

遂にシリーズ4年目となったプリパラ。

タイトル・舞台も一新、話数もリセットされ、再びゼロからスタートする新たなるプリパラの物語は、その言葉の通り、まさにゼロからのスタートとなりました。

 

 

東京・パパラ宿にある、全寮制の「アボカド学園」に通う小学6年生、夢川ゆい。

彼女には、プリパラでトップアイドルになるという大いなる夢がありました。

…とだけなら綺麗な話なのですが、実際は、アイドルになるのを夢見るあまり、ちょくちょく妄想に更けては時間を潰し、更にご飯が大好きで常に炊飯器の「タッキー」を持ち歩くという、それはそれは「痛い子ちゃん」だったのです。

「おまたせ♪」

そんなゆいに、女神がほほ笑むかのように、プリパラへの入場券…プリチケが届きました。遂に、ゆいもプリパラデビューの時が――――――――

 

早速友達にプリチケを見せびらかすゆい。が、友達もプリチケが届いてるのにもかかわらず、ずっとしまいっぱなし。あげくの果てに栞として使われる始末です。

それもその筈。何故ならパパラ宿にはプリパラへのゲート、プリズムストーンショップがありません。

それどころか、パパラ宿には既に男子の花園「ダンプリ」があり、世の女子たちは、華麗な男子アイドルにくぎ付けで自分達がアイドルになる気なぞ微塵も無かったのです。

余りにも男尊女卑な文化に改めてショックを受けるゆい。そもそもプリズムストーンが無いんじゃ…と思った矢先、寮のすぐそばにプリズムストーンが!どうやら本日オープンした模様。

歓喜のゆい。そんな中、転校生がひとりアボカド学園にやってきました。

パラ宿・パプリカ学園からやってきた、声のでかい小学6年生(←超重要)、その名も、真中らぁら。

パラ宿といえば、神アイドルとなったアイドルチーム、「そらみスマイル」を排出したプリパラがある場所。らぁらちゃんも、そのパラ宿のプリパラに通ってたそうな…

そうとなればとらぁらにスキンシップをとるゆい。しかし、そのらぁらが神アイドルである事は「まさか~」と全然信じてくれないのでした…

本当なんです!信じてください!(

 

放課後。早速プリズムストーンに入店するゆい。ところが、店内はまだセッティングが中途半端。開店前だったかな…と思いきや、開店したてで準備が追いついてなかったとの事。元々プリパラ外では1人で切り盛りしたけど、準備までめが姉ぇワンオペかよ…(

お客様第1号だったゆい。その記念として、ゆいが考えていたブランドがそのまま正式にブランドとして登録され、らぁらと共に早速プリパラへインします。

少し大人っぽくなり、自身がデザインしたブランド「ファンタジータイム」のコーデもバッチリ決まっているゆい。一方で、どういう訳か体格がそのままになってしまっています。どうやらプリチケの一部が折れ曲がってしまい、エラーが生じたとの事。なんてこった…(

ここのプリパラは新たな試みとして、アイドルになるための努力やアイドルに相応しい活動をして、夢に少しでも近づくとアイドルウォッチのパワーが貯まり、3分間ライブができるシステム「アイドルタイムシステム」が備わってるとのこと。しかし、オープンしたてで何も無いのにどうしろと…

行き詰まる二人。と、ゆいはふと小さな時計搭に気付きます。行ってみるものの、扉は開かない。謎のノブをらぁらが回すと、出てきたのは卵。ゆいは間髪いれずご飯にかけて食べようとしますが、卵は飛び出し小さなマスコットが産まれたのでした。名前はプニコン

マスコットをマネージャーとして仲間に入れる事で、アイドルとして活動ができる。という訳でマネージャーに誘うゆいですが、プニコンはどうもさっきゆいが包んだ塩昆布おむすびが気になる様子。

食べようと思ってた最後のおむすびをみすみす手離したくなかったゆい。しかしお腹を空かせたプニコンを見るに見かねてしぶしぶ与えるのでした…

とはいえ、夢に突き進むゆいを見て、プニコンはゆいのマネージャーになる事を承けました。すると、アイドルウォッチが光り出したではありませんか。ライブのパワーが貯まったのです。さらに新曲もゲッツ。…これすぐ貯まっちゃうやつだ(

 

さぁそうとなればライブだ!…しかし、初めてのライブにゆいは緊張します。するとらぁらは、

「プリパラは好き?」

「じゃあ大丈夫!皆に届くように、世界中に届くように、おもいっきり歌おう!」

「ここでは全ての女の子にそれが許されているんだよ!」

かつて自身が初めてライブをする際に、先輩であるみれぃから貰った、「始まりの言葉」。そして今度はらぁらが先輩となって、後輩を勇気づけます。

ずっと憧れていた、プリパラのステージ…らぁらの応援を受けて、ゆいは歌います。

女の子アイドルだって、素敵で楽しい!それを皆に証明するために…!

 

夢見る少女と、友を愛する少女。2人のフロンティアストーリーは、今ここから始まったのです…!

 

 

新体制となったプリパラ。

第1話は、ゆいがどういう子なのか、というのが描かれていました。

妄想癖が強く、米が好き。しかも炊飯器を持ち歩くという、「あぁ、やっぱプリパラだわこれ」と言わしめる濃厚なキャラメイクは未だに健在ですね。

しかし、妄想力の高さは想像力の高さ。プリパラビギナーでありながらも、高いデザインセンスを持つゆいのポテンシャルには計り知れない物があります。痛さは強さなのだ…!

そして発表時に大いに話題を呼んだ「ダンプリ」の立ち位置も判明しました。ここパパラ宿の女子はみんなダンプリに首ったけで、自分自身がアイドルになるなど全然興味がありません。

そしてそのダンプリの人気チーム「WITH」のメンバーである、夢川ショウゴ。ゆいの実兄である彼は、アイドルになりたいゆいに対して、「女子がアイドルなどできっこない。だまって俺の追っかけファンになりな」と一蹴します。

男子がステージに立ち、女子は見ているだけでいい。というのは、選ばれし者のみがステージに立ち、他は見ているだけでいい。という2期のセレパラに似たニュアンスを感じられます。

しかし、「アイドルは皆ステージに立つ権利がある」と地下パラを立ち上げた2期と違い、今回は「女子がステージに立つという概念がない」という所からの、ほぼゼロからのスタートなのが…前回の「ファルルの法則」に当てはめても、元々何もないのでどうしようもない。「0」に何をかけても「ゼロ」なのです。

だからこそ、ゆいとらぁらには「1」という重要な役割が与えられました。この「1」が「10」になり「100」になり、ひいては「∞」になるには、2人にかかっています。

だからこそ今期は「フロンティア(開拓の最前線)」の物語なのです。さぁ、新たなる「女子の楽園」はどのように発展していくのでしょうか。見物です。