小田セン。

好きなものは、好きなままでいられるように。

アイドルタイムプリパラ6話「ユメユメ!?男プリ潜入!」感想

徐々に女子が増えつつあるパパラ宿プリパラ。

しかし、それでもなおステージに立つ物まではなかなか現れず、大会開催がピンチなのは変わらない状況…

その理由のひとつが、男子版プリパラ、ダンプリ。ダンプリTVの時間になると女子は皆そっちに行ってしまうのです。

そこまで女子を惹きつけるダンプリとはそもそもどういうものなのか…じゃあ見てみようじゃないの!というお話。

 

ダンプリに潜入すべく、ひつじ隊の一員に加わるらぁらとゆい。

まずは怪しまれないように羊の鳴き声を出す練習から…しかし腹ペコのゆいは天むすの香りに牽かれてどこかへ行ってしまう始末。

香りの先にあったのは、天むすを食べようとしていた実兄・ショウゴでした。相変わらずいがみ合う二人。そして天むすを巡って軽くあしらわれたゆいは怒りに燃えるのでした。

一方のひつじ隊。ゆいが戻らないままこれから潜入しようとした矢先、やってきたのはまたしても地獄のミミ子風紀委員長。プリパラも駄目、ダンプリも駄目。こいつら女子をどうしたいんや…

その時、憤怒と共に戻ってきたゆいが地獄耳カットホン(ウール100%)でミミ子をかく乱し、その隙にどうにかダンプリ潜入へ成功します。

ダンプリ…そのライブホールには、熱気あふれる男、男、男で埋め尽くされ、めが兄ぃが奏でる和太鼓が鳴り響く、まさに男達の花園がそこにはありました。そしてステージに立つのは、ショウゴがセンターのアイドルチーム、WITH!

WITHのライブが始まり、ボルテージが高まる会場。とその時、ゆいが飛び出します。ゆいは天むすの件の仕返しに、ここでショウゴの恥ずかし写真をぶちまけようと企てていたのです…が、思わぬハプニングにより、ゆいは高所から落下しそうになる事態に。このままでは色々とマズイ!

が、そこはWITHの3人も察知していた事。この事態をさりげなく打破すべく、ワイヤーアクションとゆいが掴んでた幕をマントとして使う事で、さりげなくゆいを救出、かつ見事にパフォーマンスとして転化させます。そのままゆいがスマキにされる中、観客のボルテージは最高潮に達するのでした。これにはらぁらも大感心。

ライブに来た者は、どんな時でも楽しんでもらう…それがここの理念だとめが兄ぃは言います。実はここのめが兄ぃはパラ宿めが兄ぃその人。ダンプリも兼任していたのです。

めが兄ぃの言葉を聞いて、イマイチ納得がいかなかったゆいは気づきます。パパラ宿を盛り上げるのは、ユメカワなライブだけじゃダメ、観客を、皆を楽しませるライブにしなきゃと…!

そんなゆいに応えるようにウォッチのゲージが貯まり、早速、皆を楽しませるライブを実行します。マイクパフォーマンスがさっきのWITHのモロパクリでしたが(

とはいえ、その想いは確かに女子達の心に届いていました。また一人二人、プリパラが好きな女子が増えていきます。

そんなゆいのライブを見ていたショウゴ達。アサヒとコヨイが感心する中、一人気に食わないショウゴ。とその時、ゆいからの差し入れが。やっと認めるようになったか…と思い封を開けたその中には、バラ撒こうとしていた恥ずかし写真が入っていたのでしたとさ(

 

遂にその内部が明らかになったダンプリという世界。

…番組開始当初、ダンプリはもしかしてプリパラとは別の組織、若しくはそれこそ公式に知られていない非公式なアレなのかと思ってたのですが、パラ宿めが兄ぃが兼任で運営しているという事から、どうやら私の取り越し苦労だったようです(

マイクやサイリウムタイムも女子プリパラと同じもので、めが姉ぇに相当するスタッフはめがボーイズなる少年達が担っているという…まさに男子版プリパラ。一方でライブパート自体はCGではなく手描き…やはり男子でもCGだった「レインボーライブ」が色々とおかしかったんだな、ウン(

そんな男の花園でゆいが見たのは、ボルテージを湧かし、オーディエンスを盛り上げるWITHのマジかっけーライブでした。

マジ楽しんでもらうライブ…それはやはり、「魅せる」「一緒に盛り上がる」という事でしょうか。

観衆と同じ目線でふれ合うそらみスマイル、息の合った掛け合いを見せるガァルマゲドン、壮大なパフォーマンスで魅了させるトリコロール…思えば、ゆいの大先輩たちは皆、「楽しんでもらう」という想いがライブに込められていました。

ゆいのライブは、これまではユメカワな「自分を見せる」ライブでした。

しかしそれは逆に言えば「自分を押しつけている」とも言えます。

自分をぶつけるのも「アリ」なのがプリパラ。しかし、観衆を湧かせるとなると、自分をゴリ押すだけではどうしても不十分になります。

そこに「何か」を加えることで、「自分を見せる」ライブは「観客を魅せる」ライブへと昇華するのです。

それに気づかせたのが、敵対視する実の兄というのがまた面白いですね。ダンプリは言わば今作における「ライバル」のポジションなのが今回で垣間見えました。

ゆいは今回こそモロパクリでしたが、らぁら以上のイマジネーションを持つゆいのポテンシャルならば、必ずや自分なりのパフォーマンスを見つける事が出来る…のでしょうね、多分。うん、きっと…なんか自信なくなってきた(

まぁ何にせよ、今回はそんな大切な事に気が付いた、ひとつの重要な回でした。