小田セン。

好きなものは、好きなままでいられるように。

アイドルタイムプリパラ9話「おしゃれスタジオ始めたっての」感想

表の顔はアボカド学園のチア部。

しかし裏の顔は、ダンプリ一筋の親衛隊、ひつじ隊。

そのメンバーのひとり、無愛想なサイドハーフアップ、ちあ子。彼女にはある秀でた能力があったのですが、それが原因で仲間の絆が試される事に。今回はそんなお話…

 

なかなか客足が伸びないパパラ宿。その原因として、店が少なく来場者が飽きてしまうという事態が浮き彫りになりました。リピーターを確保できなければ後は衰えていくだけですからね…

ゆいとらぁらが例によってミミ子から逃げる最中、チア部の練習に行こうとしていたちあ子とぱったり出会います。するとちあ子は、ボサボサな二人の髪を見るや否や、突然持っていたヘアメイクセットで二人の髪をセットしてきたのです。するとなんということでしょう、二人の髪はツヤツヤのサラサラに、更にケバ…美しいメイクまで施されてるではありませんか。

ちあ子はヘアメイクの才能があったのです。そこでらぁらとゆいは何か思いつき、ちあ子を強引にプリパラへ連れて行くのでした。「いやこら拉致だよ!運転手さんバック!」

らぁら達は、ちあ子の才能を活かして、新しい店「おしゃれスタジオ」を作ろうとしていたのです。というわけでさっそく開店。ただし露店ですが(

まるで頑固な職人が経営するラーメン屋の如く、相変わらず無愛想のちあ子ですが、お客に対するヘアメイクには手を抜かないその姿勢に、「頑固なヘアメイクさん」と大好評。次第に大盛況になりました。露店から掘っ建て小屋にランクアップも。

そしてヘアメイクに勤しむちあ子の顔にも、うっすら微笑みが…しかし、そんなちあ子を快く思わない人たちが。そう、愛子たちチア部の面々です。

ダンプリを応援するためにチア部を結成したのに、それを差し置いてプリパラへ行くなど、言語道断…愛子は、自分達との友情をとるか、プリパラを取るか、どっちを選ぶのかを迫ります。しかしちあ子はそれならどっちも要らないと去っていくのでした…

スタジオも閉店状態が続き、来場者数も下落していく状況。このままではパパラ宿はもとより、チア部の絆もピンチに…その時、らぁらはある事を思いつきます。

後日。愛子は改めてちあ子に友情かプリパラかを突きつけます。しかし、ちあ子の答えは意外な物でした。

友情も、プリパラも、どっちも譲れない。どっちを選べばいいのか、ちあ子にも分からなかったのです…

そこでらぁらは愛子たちに、プリパラのちあ子を見て欲しいと頼みかけました。愛子たちは(羊の鳴きマネが上手かった事に免じて)それを受け入れ、友情かプリパラか、どちらを選ぶべきか見極めるべく、ちあ子と一緒にプリパラへ入ります。

そこで愛子たちが見たものは、ちあ子が帰ってくるのを待ち望んでいた女の子達と、楽しそうにヘアメイクに勤しむちあ子の姿でした。それをみて愛子は、ちあ子は友情とプリパラ、両方とも選ぶべきという結論を出します。ダンプリはダンプリで応援しつつ、ちあ子の夢も応援する…愛子たちも、ちあ子のプリパラを認めたのです。

5人の友情が深まった事で、ゆいとらぁらのアイドルタイムも貯まり、そしておしゃれスタジオも正式にオープンとなるのでした。

おしゃれスタジオ効果もあって、来場客も最高値を叩き出したパパラ宿。気づけば、学園内でもプリパラの話題がちょこちょこ出るようになってきました。そんな様子をふと見つめる、虹色にのは、何を思ったのでしょうか…

 

1期を思い出すサブキャラメインだった回。

これまで「トモダチとは何か」をあらゆる形で描いてきたプリパラですが、今回は「友達と違う事をするのは、友情を捨てる事なのか?」ということを描いていました。

ちあ子は頑固で無愛想ですが、ヘアメイクが大の得意で、人をオシャレにすることが大好きでした。それでありながらダンプリ一筋と頑なにしていたのは、愛子たち仲間との友情も大切にしたい。という想いもあったからなのでしょう。

そしてちあ子がオシャレ好きなのは、愛子たちも知っていました。それならば互いに想う物は同じな筈なのに…その突破口を開いたのは、らぁら…もそうなんですが、一番はちあ子自身だったと感じます。

自分の想いを、正直に打ち明ける。仲直りするには、それだけで十分だったのです。仲間と同じことをするのではなく、お互いに正直に想いをぶつけ合ってこそ、「友情」なんだと思います。

そして行きついた結論が「プリパラもダンプリもチアも頑張る」という全部取りなのがまた。でも、まだ若く、まして小学生ならば(むしろまだ小学生だったのかと)それで正解だと思います。やりたい事はなんでもとことんやっていいんですよ。

大人になるとねぇ…やりたい事あってもやれない方が多いからねぇ…これが若さか(