小田セン。

好きなものは、好きなままでいられるように。

アイドルタイムプリパラ25話「ユメユメ!タイムスリップ」感想

枕の下に絵を置いて眠ると、その絵に描かれた夢をみるという…そんなユメカワな浪漫を感じながらそのまま寝てしまうゆいとらぁらですが、何やらが異変が…

二人とも、同じ夢を見ている?と思ったら、過去に飛ばされた?

今回は、監督コンテのカオス森脇ワールドから一転、パパラ宿の驚くべき真実がゆい達に告げられ、そして新たな謎が散りばめられた、極めて重要なお話…!

 

・パパラ宿の真実

夢の中で何者かに導かれるように過去へ過去へと遡っていくゆいとらぁら。たどり着いたのは、あのタイムガーデン…とおぼしき所。こんな所に呼び寄せたのは、何を隠そうファララでした。ファララは時計塔の針が、アイドル達の夢の力で動いてる時にしか動けません。なので二人の夢の中に入り込んで呼び寄せたという訳です。

実は今いるこのタイムガーデンは、厳密にははるか昔の古代のプリパラ。そして後のパパラ宿である事がファララの口から告げられます。

パパラ宿に、かつてプリパラがあったという事実。しかしパパラ宿は、つい半年前まで誰も興味が無かったプリパラ空白地帯だった筈です。その原因は、夢を喰うといわれる幻獣「獏」の姿をしたマスコット、パックにありました。

夢の力で満ち溢れていた古代パパラ宿は、パックに夢を喰われた事によりその力が衰退。そのまま消滅してしまったのです。だから現代になって、誰もプリパラに興味を持たなかったという…地域性は遺伝しますからね。

そしてパックは現代でも女の子の夢を喰らい続けています。アイドルへの夢を喰われた女の子は、プリパラへ行く気も失せてしまう…にのやミミ子が夢を忘れてしまったのも、パックに原因があるという事なのでしょうか…そして最近客足が減っているのも関係している…?

このままではパパラ宿が危ない…だからこそファララは、わざわざゆいとらぁらを呼び寄せたのです。

 

・時間よ、うごけ!

実はゆい、カオスな夢の中でパックと出会っていました。ゆいの夢をも喰らいつづけるパックを前に、ゆいは怯えるどころかもっとあるよ!と言わんばかりに夢を放出させていきます。それどころか、パックに喰われた痕すらすぐ修復するほどにゆいの夢は尽きることなく出てくる出てくる…結果、パックは喰い切れずに撤退するのでした…

また、パックに夢を喰われプリパラへの興味を失った女の子に、無自覚ながらあまりにも狂ったプリズムヤ○ザ並のやり方でもう一度夢を持たせることにも成功しています。

あまりにもひどい妄想狂、夢川ゆい。しかしその無尽蔵に溢れる夢の力は、パックの脅威に対抗できる唯一無二の力だったのです。これもまた、マイナスだったモノがプラスになる作風…

そしてファララはゆいに、プリパラを救ってほしいと、3つの事を頼みます。

1つは、もっと時計の針を進める事。つまり、よりパパラ宿を盛り上げてほしいと…一通りの完成をみたパパラ宿ですが、ここでまたアイドルタイムを貯める理由付けが出来ましたね。そしてそれが成し遂げられれば、新たな力としてピンク色のマイクとハープをゆいに授けると言います。

2つ目は、パパラ宿のアイドル達でチームを組む事。これまでソロでやってきたパパラ宿新世代ですが、こんな形で遂にチームを組むという段階に入るとは…しかし、これまで以上に個性が強すぎる面子揃い。はたしてどういうチームが出来るのか…え?3人しかいないじゃんって?いやいや少なくとも近々もう1人出るじゃないか(

そして3つ目は、ファララと瓜二つの黒きボーカルドール、ガァララを探す事。彼女こそファララを祭壇に封印し、永い眠りに就かせた張本人だというのです。

 

・ガァララの真意

そのガァララなんですが、なんとパックを従えているではありませんか。まさか、ガァララこそが全てが黒幕――――

と思うじゃないですか。もちろん現状はそうなんですが。

実はアニメ誌で森脇監督がこんなことを言ってました。

ファルル、ジュリィ、そしてファララのようなファル族(便宜上そう呼称)は、己の運命を受け入れるのに対し、ガァルル、ジャニス、そしてガァララのようなガァル族(こっちも便宜上)は、それに抗う存在として描かれてると。

確かに、パキれば死ぬ事を覚悟してパキったファルルに対し、ガァルルはパキっても最期までそのさだめに抗ってましたし、最初は姉であるジュリィの行動に反抗していたジャニスは、終盤では姉の消滅を阻もうと尽力していました。

「ファララが起きちゃう」という言い方からも、ガァララの目的はファララの復活を阻むことである事は間違いありません。しかし、先述の通り「運命に抗う者」という点を考えると、ファララを封じたのには何か理由がある…とも考えられてしまうのです。

また、「ガァララがファララを封じた」事と「古代パパラ宿はパックによって衰退した」事は、ファララの言い方だとイコールになってないような気も…その点も気がかりです。

そして、ガァララがいた時計塔はファララの時計塔とはまた別の場所にある事(色も違う)。パックが喰った夢はジュエルとなって排出され、それを見てガァララは目を輝かせていた事。23話ではガァララが女の子達を連れてどこかへ行ってた事…等々、ガァララについては未だ謎な点がまだ数多くあります。

 

今回の話、かいつまんで言うと、「貴女はとてつもない力を持っている。その力で世界を救ってくれ、選ばれし勇者ゆい!」という、一気にもの凄く壮大な事態になってきました。まさしくファンタジータイム…

アイドルタイムの物語も折り返し地点が近づき、後半の着地点も判明しつつある重要な回でもありました。

時を進めるファララ。

時を止めるガァララ。

針を進めた先にあるのは果たして、創世なのでしょうか、それとも破滅なのでしょうか…?