小田セン。

好きなものは、好きなままでいられるように。

アイドルタイムプリパラ32話「WITHとプリ×プリフェスティバル!」感想

太古の時代、古代パパラ宿では、女子プリパラと男子プリパラの合同ライブが年1で行われていたという…そして今年、パパラ宿が復活したことによりその合同ライブも復活することに。1日だけの男子と女子の夢のステージ、プリ×プリフェスティバル、開催!

特別な空間に集う男女達。女子サイドのみガァララによる妨害があったものの、ゆいの機転でそれも乗り越え、遂にメインイベント、男女合同ライブの時が。トップバッターは、パパラ宿男プリトップアイドル、WITH!

 

・男女同権

という訳で今回は概ねWITHのCGライブお披露目…という回。今作から初要素のひとつだった男子プリパラ、略して「男プリ」。遂にここまで来たかという思いですな。

男子版プリパラって…とはいえ、「プリパラ」の前身である「プリティーリズム」シリーズ自体、男子プリズムショーという概念は既にありましたし、ある意味この概念が出ること自体は早かれ遅かれあったとは思います。

プリパラはこれまで、女の子らしさ、アイドルらしさ、年齢、そして運命と、あらゆる「縛り」をぶっ壊してきました。テンプレ通りのおしゃれでなくていい、己が思う理想の姿を、ライブを、皆に見せるすばらしい場所。それがプリパラです。

しかし、唯一、どうしても壊しきれない物がありました。それが「男」。

レオナ・ウェストがいるやん…と思いますが、レオナはあくまで例外というか特例というかそういう存在。基本的にプリパラは男子禁制のガールズエデンとして描かれてました。しかし…

「アイドルタイム」と同時に発表された「ダンプリ(当時の原文まま)」の存在。ファンの中には「プリパラもそういうアレな展開やるの~ケッ」と思う人もいたとか…まぁ競合他社がそういう路線やってたし致し方ないか(

しかし、「アイドルタイム」が始まり、フタを開けてみると、そこにあったのは、男子たちが、己が思う理想の姿を、ライブを、皆に見せる場所。つまり、そこにいるのが男子である事を除けば、女子プリパラとほぼ大差なかったのです。

女の子は誰もがアイドルになれるように、男の子も誰もがアイドルになれる…そうあっても、おかしくないでしょう?という訳です。

 

・越えていく垣根

また、フェスのステージのMCを担うのが、ひびきとレオナという、ジェンダーフリーを地の地で行く二人なのは、男子と女子の垣根を越えるイベントという点でみれば格好のキャスティングでしょう。「女の子も、男の子も、歌おうよ」という歌詞が頭をよぎりますね。

そして垣根越えのはもう一つ。今回のらぁらです。

らぁらが今回着たのはイベントでWITH達が着ていた執事コーデ。普段ピンク色のスカートルックが多いらぁらがパンツルックの青系コーデを着るのは、一種の珍しさもあると同時に、「女の子らしさに囚われない」というプリパラの一つの特徴を象徴する姿とも言えるでしょう。まぁそれをキャラとして出したのがひびきではありますが…

 

度々このシリーズの象徴的なワードとして出る「プリズム」。

プリズムとは虹、虹とは多様性。

だからこそ素晴らしいイベントなのが、プリ×プリフェスティバルなのです。

先日話題になったプリパラに関するとあるblog記事の影響もありますが、男プリの存在意義はどこにあるのか、今回でようやく分かった気がします。

こうして「いいね♡」と「いいぜ!」が飛び交い、フェスは大きく盛り上がるのでした。これもまた、エデン…!