小田セン。

プリパラ、そしてプリチャンを嗜むある鉄道マニアの記録。

アイドルタイムプリパラ33話「ガァララ塔のひみつっす」34話「ガァララの森」35話「未知とのミーチル」感想

ファララを救うには、パパラ宿のアイドル達でチームを組むのが不可欠。それも、ゆいのように、大いなる夢を持つ者によるチームを。

しかし、ゆい以外に大きな夢を持つアイドルがいないという現状が、その行く手を阻みます。

特に、一番の有力候補の二人が、むしろそれを拒否しているほどに。

昔の夢を忘れ、折角抱いた夢もちっぽけな物だった虹色にの。

夢見る事を考えた事も無く、自分に自信すら持てない幸多みちる。

二人の夢はいったい何処へ…しかし、ふとしたことがきっかけで、二人の止まっていた時間は、再び動き出したのです。

 

・正義の夢

いままでパックが奪ってきた夢がジュエルとなって集められている場所、ガァララ塔。パックを追ってそこにたどり着いたにのは、自分のジュエルを見つけ出し、取り戻すことに成功しました。

にのの真の夢。それは、世のため人の為、人々を助け、人々に愛されるアイドル…すなわち、「ヒーローアイドル」になる事でした。

しかしにのがそこまでたどり着くことができたのは、にの自身の持ち前の行動力と、パパラ宿の真実を知って何かが変わった事にあります。

どんな勝負にも勝つーーーそれを信念にしながら、スポーツもアイドルもやってきたにの。そんなにのの信念は、やがて「シオンに勝つ」という夢を見出します。しかし、その夢はシオンに「そんなちっぽけな夢でいいのか?」と言われ、大きな夢とは何かと行き詰ってしまいました。

そんな中で知った、皆の夢が奪われているという事実。ちあ子までも夢が奪われているのを目の当たりにし、そして自分もかつてパックに夢が奪われている事に直感で気づいたことで、にのは夢を取り戻すべく行動に移しました。

勝つためじゃなく、救うために。

にのがなりたかったのは、勝者じゃなくて勇者なのです。

思えば、あらゆる部活の助っ人を引き受け、礼儀正しくまっすぐな正義感あるにののその姿は、まさにヒーロー。そう、夢を喰われてもなお、潜在的な意識は今日まで生き続けていたのです。

ハロウィンの時、当時はまだパックという存在を知らなかったのにもかかわらず、パックの気配には気づいたのも、潜在的な勘なのでしょう。にのもまた、ゆいやしゅうかのような「特異点」だった訳です。

そしてその潜在的な意識が正義のために動いたのも、ちあ子という、助けなきゃならない存在が現れたからなのでしょう。そういう意味では、奪われた夢が、にのをここまで導いたとも言えるかもしれませんね。

 

・浮上せし夢

みちるは落ち込んでいました。相変わらずあろまにパシられ、拒む勇気すら出てこない毎日。そしてプリパラではプリパラでミーチルという存在に頭を悩ます毎日。

交換日記も最近は「クジラとイルカの違いは大きさのみ」「共に帰ろうふるさとへ」「できるできるできる!」と抽象的な事ばかり。「あなたは誰?」と返したものの「まだわからぬのか!」と答えが返ってくる始末。

そこに追い打ちをかけるように、みちるにはパックに喰われるほどの夢が無かったという事実が降りかかります。

自分には夢がない…もはや弱気になり何もかも諦めたみちる。プリパラにももう行かない…と決めた矢先、あろまが「不要ならプリチケよこせ」とまたしてもちょっかいが。恐怖心からとっさにプリチケを庇ったその時、フラッシュバックの如く、ある事を思い出しました。

それは幼稚園児の頃。皆が思い思いの夢を語る中、みちるもまた夢を持っていました。しかし、その夢もまたパックに喰われそうに…ところが、みちるは無意識に「食べないで!」と庇い、夢を「右肩」に封じたのです。突然夢の反応が無くなり、去っていくパック。夜が明けると、みちるはそれまで持ってた夢を全く忘れてしまいました…

そしてその封じていた夢というのが、強くて、華やかで、気高い、お姫様のようなアイドルになる事。まるでミーチルみたいなアイドル…

そう、全てを思い出したみちるは、ようやく気付いたのです。ミーチルの正体は、みちるの夢そのものだった事に。

「クジラとイルカ」のくだりは、もとは同じ存在だという事。「プー大陸」とは、封じていたみちるの夢の事を暗に示していたのです。右肩の霊も、プー大陸も、元はあろまの出任せでしかなかったのに、実はまんざらでもなかったという…

臆病だったが故に、自身の夢を奥深くに沈めてしまったみちる。しかしミーチルは、そのおかげでこうして夢を護る事ができたと、みちるに感謝を抱き、そして二人は一つとなるのでした…

臆病さが夢を護った…これもまた、「短所が長所になる」というカタルシスですね。尤もな事を言えば、恐れる心がなければ、護る事など出来ないわけですからね…みちるもまた「特異点」だった事が判明した回でもありました。

 

・それぞれの想い

にのは夢を取り戻し、みちるは夢を思い出したことで、大いなる夢を持つ物が3人揃い、今ここに、ゆい、にの、みちるの3人による、パパラ宿初のチームが結成されました。結成式のあのBGMなのはもはや伝統ですな。

そして都合がよいかの如く4回目のアイドルタイムグランプリのお知らせが。新チームで臨むゆい達を前に、前回の勝者のしゅうかが迎え撃ちます。

そんなしゅうかはというと、願いを成し遂げるためにあの手この手を尽くしたガァララを、お得意様待遇にするほどに興味を抱いていました。大量のコインは実はドングリと、ガァララに一杯喰わされてもなお、面白いとますます興味を抱くしゅうか。彼女は曹操呂布かなんかか…

まぁ、勝利を是とし、怖いもの知らずで、「夢を奪われる方が悪い」と一蹴するしゅうかのその想いは、改めて「力こそすべて」という、やはり呂布的スタンスを感じられずにはいられないのは私だけでしょうかね(

 

そして想いといえば、らぁらにも変化がありました。

ガァララ塔へ向かう最中、洞穴に落ちそうになるゆい。ゆいを助けたいという想いが強まったその時、らぁらの姿が「本来のプリパラの姿」に戻り、ゆいを見事救出したのです。その後また小さくなってしまいましたが。

もうすっかり忘れていた要素でしたが、らぁらが小さくなってしまったのは、どうもプリチケのバグだけではなさそうなのがここにきて垣間見えてきましたね…

ポケモンのサトシがあるシリーズでポケモンのゲットの仕方を忘れていたり、ダン戦W初期でバンの愛機が非変形機に戻ったりと、長期シリーズの主人公、もしくは前主人公には、ストーリ上「弱体化」が付きまとう事が多々あります。

らぁらが小さくなったのはそのクチ…だと思ってたのですが、どうやら、らぁらもまた「成長する余地」があるのかもしれませんね。

 

思えばとうとう1年の3分の2を過ぎました。

プリパラ創世の物語は、果たしてどのような方向へと向かっていくのでしょうか。