※46話の感想はすっ飛ばす事にしました。すんません。
朝昼夜のコーデの力で過去へ跳躍したゆい達は、池に沈みゆく古代パパラ宿から時のジュエルのサルベージに成功。現代に持ち帰りファララのハープにセットしたその時、アイドルタイムシステムは解放され、2つの時計塔はひとつとなりました。
二人とも起きていられるようになったファララとガァララに、しゅうかも、そして皆も笑顔になったパパラ宿。これぞ、ゆいの理想とする、誰もが笑顔になれるプリパラ…
が、まだでした。
パックは一つになった時計塔を丸ごと喰いつくし、時計塔と一体化して暴れ出しました。
彼ひとりだけ、笑顔になれなかったのです。
いや、なれる訳が無かったのです…
・笑顔を壊したのは誰か
「みんな誰もが笑顔になれるプリパラ」。それは、パックもその「みんな」の中に入っている…それなのに何故パックは笑顔になれないのか。
それはパックが一番望んでいたことが「ガァララと二人きりになる」事という、ゆいとは真逆の理想だったからでした。
ガァララもパックも、「ガァララがずっと起きていたい」という想いは同じでした。しかし、ガァララのそれは、「ファララだけ皆と一緒にいられる」という「嫉妬心」からきたものであり、「ファララと二人きりでいたい」という「独占欲」を持つパックとは想いに大きなズレがあったのです。
思えば、ガァララがしゅうかと仲良くなっているのを快く思ってなかったのも、皆でガァララの問題を何とかしようとしても「ガァララを救えるのは自分だけ」と言い張ってたのも、全ては「独占欲」から来ていたんでしょうな…物とかでどうにかなる問題ではありません。
夢を食べればガァララは起きられる。しかしそれはパパラ宿から人がいなくなり、事を意味する。しかし他のプリパラへ行けば、ガァララの夢も、パックの欲も、両方とも叶えられた…それで良かった筈なのに、それを歪められたのは…ゆいがパパラ宿に来たから。
パックにとっては、ゆいは自分をいじめる悪の権化。そう判断したのです。
「誰もが笑顔になれる世界だとぉ?お前のせいで笑顔になれないんだよバーカ!」って事なんですよねこの話。ゆいの理想の最大の欠点は、『敵』に対する配慮が足りていなかった…という事なのでしょう。
・らぁらの未来絵図
怨みを晴らさんと夢どころかゆいそのものを食べようとするパック。その時、らぁらが間に割って入り、そのままらぁらはパックに呑まれてしまいました。
パックの体内でらぁらが見たのは、吸い取られていく自分の「夢」…有象無象の中にあったのは、中学生になった自分、高校生になった自分、そして、どんなに年月が経っても皆と楽しく生きる「未来のらぁらの姿」でした。
自分の夢を護る事、それはゆいの夢を護る事でもある…必死で「夢」を護るらぁらは、パックに想いを伝えます。
かつては何の取り柄も無かった。それが、プリパラデビューし、仲間ができ、色々な経験も経て、遂には神アイドルにもなった…そんな自分と照らし合わせながらパックに伝えたのは、「可能性のある未来」。
過去の栄光が崩れ去っても、未来には誰も知りえない無限の可能性がある。だから、現在に絶望しないで、ともに未来へ進もうと…!
みんな友達、みんなアイドル。…敵だって友達。だからこそ、2期ではひびきの内にあった闇にいち早く気づき、真っ先に「助けたい」という想いでひびきにぶつかっていきましたし。らぁらはゆいの先を行く「先輩」として一番大切な役目を果たしていきましたね。
…しかし、それでも過去にすがり未来を拒絶するパック。二人の想いは拮抗し、結果、パックは「時」が止まったかのように自身を凍結し、そして中のらぁらも、巻き添えるように凍結され、起きるかも分からない眠りについてしまったのです。
・みんならぁらに救われた。みんならぁらが好きなんだ。
神アイドルらぁら凍結という前代未聞の危機を聞きつけ、らぁらの仲間たちが駆けつけました。同じ神アイドルのみれぃ、そふぃ、そしてドレッシングパフェ、ノンシュガー、更に遅れてトリコロールも…!
とりあえず物理的に救出を試みるみれぃ達。しかし歯が立たず、シオンは反動でどこかへ飛んで行ってしまいました…しかし、ファララがそうだったように、アイドルタイムをパックの時計に注ぎ込めば凍結が解除されるのではと踏んだゆいの提案で、皆で全力でライブに臨みます。
妹として、寝坊する姉を何度も起こしてきた、だから承知しないぞと、のんが。
初めてできた仲間、そして、落ち込む自分を何度も立ち直らせてくれたと、みれぃが。
何度でも自分を求め、そしてそれがきっかけで、自身を羽ばたかせる事ができたと、そふぃが。
他のみんなも、らぁらに想いを寄せながら歌います。そしてトリコロールも…なによりこの3人は、らぁらは特別な存在。
ファルルに「心」が芽生え、一度は眠った自身を再び目覚めさせる事ができたのも、
ひびきの覇道を打ち砕き、ひびきにとって本当に大切な物を見つける事ができたのも、
そして、トリコロールという奇跡の最強チームが誕生したのも、
全ては3人がらぁらと出会ったから。
らぁらの笑顔は、今まで何人もの友達を救い、笑顔にしてきました。だからこそ、今度は自分達の番だと、らぁらにありったけの想いを届けます。みんな、らぁらが好きだから。
そしてそれは、ゆい達も。
今まで自分がやってきたことでパックを傷つけていた事にショックを覚えるゆい。しかし、ゆいとらぁらが出会い、二人が頑張ってがらんどうだったパパラ宿を盛り上げてきたからこそ、にのと出会い、みちると出会い、そしてライバル、しゅうかとの激闘の末、マイ☆ドリが生まれたのは紛う事のない事実だと、にのとみちるは激励し、ゆいは再び立ち上がります。答えもその先の「未来」にあると信じて。
トリコロールのライブに匹敵するマイ☆ドリ渾身のライブで、遂に時計の針は12時に…ところが、パックの意地は凄まじく、12時に回るのを阻止するどころか、逆に針を一気に6時まで戻してしまったのです。
もはや、誰もこの状況を打破する者はいないのか…?
あれ?まだ誰かいたような…
そうだ!みあ!アンタも神アイドルじゃないか!だというのになに屋上に立ってるのさ!…と思いきや、「来た」と言って空を見上げました。
空から舞い降りるのは、1年前、神アイドルを巡る聖戦の舞台となった天空のステージ。
そう、みあは神アイドルなのですから、そりゃ知ってる筈です。そして来るのを待っていたのです。またしてもオイシイ役どころを…
プリパラの全てを司る女神、ジャニスと、
全ての始まり、プリチケを渡す使者、ジュリィを!
希望は、まだ潰えていない。