小田セン。

好きなものは、好きなままでいられるように。

アイドルタイムプリパラ49話「誕生しちゃうぜ!神アイドル!?」感想

神アイドルらぁらが永い眠りにつくという、前代未聞の危機。

ゆい達は、一生懸命にライブをして救出を図りますが、パックの意地は固く、時計塔の針を戻されてしまいます。

しかし、希望はまだありました。天空より現れし、聖なるステージ。

二人の女神、ジャニスとジュリィも駆けつけてきたのです。

一か八かのある秘策を持ち込んで…

 

・最後の希望

育ての親であるらぁらを救うべく、ライブに加勢するジュリィとジャニス。しかし、その神々しいライブを以てしても、針は12時を回る直前に戻されてしまいます。

しかしこれはジャニスにとっては想定の範囲内。外からでは無理だと考えていたのです。外側からではなく、内側からライブをする。でないと同じ事の繰り返しだと。

しかしその為には、あのメカ姉ぇですら壊せなかった時計塔パックに穴をぶち開ける必要があります。そんな事が出来るのは神アイドルほどの力を持つアイドルのみ…

しかし、らぁらがいない以上、みれぃとそふぃだけでは力不足。みあも同様です。新しい神アイドルを誕生させるのも難しい話。

だからこそ、ジャニスは一か八かの秘策を持ってきたのです。

それは、「神アイドルに匹敵する称号」を持つアイドルを誕生させること。そしてパパラ宿にはかつて、その「神アイドルに匹敵する称号」があったのです。

その名も、ゴッドアイドル。

長い時の中に埋もれた幻の称号は、ファララとガァララの承認の上、ジャニスとジュリィの下で認定ライブを行い、合格する事で得ることが出来ます。

その候補に相応しいのは…先の神アイドルグランプリファイナルで、神アイドルとなったチームと最後まで戦った者。

つまり、決勝でそらみスマイルに敗れたチーム。

即ち、ドレッシングパフェに、ゴッドアイドル候補として白羽の矢が立ったのです。ひびきがそれを言ったのが意外でしたね…

 

・GOD of BRAVE EXPRESS

その報は、シオン捜索からボロボロになりながら帰ってきた当の本人達にも伝わっていました。

しかし、この認定ライブには、失敗したら今までのプリチケが消滅、つまり、プリパラ自体への出禁どころか、これまでの軌跡すら無かった事になるという、重大なリスクをはらんでいました。

…が、それがどうしたと言わんばかりに、ライブに臨む気マンマンの3人。あっけにとられる皆。しかし、3人の決意はそれだけ固いものでした。すべては、らぁらを救う為に!

 

認定ライブでまさかのお披露目となった新曲「Get Over Dress-code」。それは、これまでの全てを巻き込んで、鉄のように固い意志を以て未来へとばく進する鋼の超特急となった、ドレッシングパフェの集大成ともいえる曲。

囲碁女子と性を超越した姉弟という、接点の全くない出会い。

喧嘩、対立、離別、離散…分かれては集まりの繰り返し。

永遠のライバルとの幾度の戦いを経て、逃した神アイドルの座。

ドレッシングパフェの軌跡は、そらみスマイルのようなキラキラなアイドル像とはほど遠い、汗水を流し、ボロボロになりながらも、崖という崖を登り続ける毎日でした。

しかし、そうした経験を経たからこそ、3人はひとつの極致にたどり着きました。

定石だろうが、性別だろうが、散り散りになろうが、ましてや神が相手だろうが関係ない!

どんなに大きいリスクや強敵を前にしても、絶対に臆する事のない覚悟とメンタルをもつ、荒々しくも逞しいロックな心が、今のドレッシングパフェにはありました。

すなわち、「勇気」。

「愛」を以て神アイドルとなったそらみスマイルとはまた違う、荒々しくも逞しいアイドルの究極なる姿。それならば、「GOD」という力強い称号にも相応しい筈です。

今のドレッシングパフェに「停止」という二文字はない…止まる事を知らない3人にはもう見えているのです。「勝利」のイマジネーションが…!

 

雷鳴が鳴り響く激しくロックなライブを以て、見事ゴッドアイドルの称号を得たドレッシングパフェは、その計り知れないパワーで時計塔パックの壁に穴をぶち開ける事に成功します。

しかし、すぐ小さくなっていく穴。力尽きたシオン達はゆい達に後を託し、ジュリィとジャニスの力でマイ☆ドリを時計塔パックの中へと送りこみました。そしてジャニスとジュリィもまた、ずっと天空から見守っていたマイ☆ドリに希望を託しながら、天空のステージごと空へ帰って行きました…

 

らぁらは「愛」を。ドレッシングパフェは「勇気」を以て、希望ある「未来」を切り拓いていきました。

さぁ、次はゆいの番。

アイドル開拓期。転じて、アイドルの創世伝は、遂にクライマックスへ――――