3月21日。
今年はこの日が春分の日ですね。
これが、
こうなって、
もう3年が経ちました。
そう、この日はファルルが「目覚めのファルル」として甦った、アニメ「プリパラ」37話「奇跡よ起これ!ミラクルライブ」が放送された日なのです。
リ・バースデイとも言えるこの日が、ファルルの誕生日。プリパラバースデーの中でも、唯一、特別な経緯を持っています。
そして特別なのはもうひとつ。彼女が、「ボーカルドール」である事…
ボーカルドールの定義としては、「プリパラで生まれ、プリパラ内で生きる存在」といったところでしょうか。あのひびきも憧れる仮想現実の住人も、この4年でプレイアブルだけで6人も増えましたね…
しかし、当初のボーカルドールというのはもっと機械的な、それこそ「人形」とも言えるキャラクターメイクでした。「0-week-old(ゼロウィークオールド)」の歌唱自体、合成音声っぽくと指定されてましたし…
歌うためだけに完成されたマシーン…故に、ポッと出のデビューで一躍大スターとなりました。
実体を持たない存在で、機械的で、合成音声で大スターというと、どうしても思い浮かぶのが、似たようなネーミングを持つ、あの電子の妖精。
そしてそれから約3年後、まさかの事態が起きたわけです。
ファルルの元ネタとも言える、ボーカロイド・初音ミク。そのミクさんとコラボを果たすとは、3年前に誰が想像できようか!
ファルルカラーのミクコーデも登場しましたね。
パロディやオマージュをしたらその元ネタが食いついてきた。というのが昨今のコンテンツ業界ですが、よもやこんな接点でコラボをしようとは…しかし後に今度は思わぬ接点でシンカリオンとコラボして度胆抜かれるからほんとずるい(
森脇監督曰く、ボーカルドール、およびそれに相当する存在は、正のベクトルを持つファル族と、負のベクトルを持つガァル族に分けられるといいます。しかし、同時にこんな事も言っていました。両方とも、「悲劇」を以て生まれた存在だと…
ファララは永らく眠らされ、
ガァララは夜しか起きられない事に不満を持ち、
ジュリィは女神の宿命を受け入れ咎を受けようとし、
ジャニスは規律を重んじ姉と対立し、
ガァルルは劣等というハンデを背負わされ、
そして、ファルルは、歌う為"だけ"の存在であるが故、パキる事が出来なかった…
…皆、何かしら「枷」を嵌められていたのです。それこそが、森脇監督のいう「悲劇」だったのでしょう。
しかし、らぁらやゆい、あろま、ちり、しゅうか、その他大勢の「人間」と心を通わせた事で、6人とも、その枷は解き放たれました。
プリパラとは、ボーカルドールが持つ「枷」をぶっ壊す物語でもあったんですね…!
最初はひとりぼっちだったファルル。そこにらぁらと出会い仲良くなると、らぁらのトモダチとも仲良くなった。ファルルが笑顔になれば、トモダチも笑顔になり、そのトモダチも笑顔になる、勇気が湧く。
1年前、「プリパラ」140話の感想でも書き記した、「ファルルの法則」です。
ファルルから始まったトモダチの連鎖は、あらゆる人々を救い、そしてパラ宿を離れて、パパラ宿でも、1000年続いた枷を解き放ちました。
プリパラとは、友達の物語。ファルルはその生き字引なのです。
ファルル、生まれ変わってから今日で3歳。おめでとう。そして、ありがとう。
(3/22追記)
プリパラに携わる者のひとり、T2Aのオオバ氏がファルル誕生日当日にこんなツイートをしていました。
プリパラの企画を進めるにあったてファルルを始めマイキャラの声をボーカロイドで作ってもらおうとヤマハを訪ねたことがあった。開発期間やコストが合わず断念しちゃいましたが、、それが実現したらアニメのファルルもボーカロイドになる予定だった。 #shinプリティーシリーズ話 #ファルル生誕祭2018
— シン・オオバ (@SHINOHBA) 2018年3月21日
…意識どころかゴリゴリで採り入れるつもりだったんですか!てかマイキャラも!?凄い事考えてたもんだ…