小田セン。

好きなものは、好きなままでいられるように。

アイドルタイムプリパラ30話「ガァララとパックが夢パックン!」31話「復活!ファララ・ア・ラーム」感想

その日は、オオサカやプクオカの美味いものに舌つづみし、プリパリでトリコロールのライブを鑑賞したりと、プリパラで楽しむガァララの姿がそこにはいました。

しかし、パパラ宿に戻ると、またしても不快感をあらわにし、パックにパパラ宿の女の子の夢を喰らわせるのでした。…少しずつ進んでいた時計塔の針が、12時を回ってしまうのを焦りながら。

この日はハロウィンで盛り上がっていたパパラ宿。他と同じように賑わっているのに、何故ガァララはパパラ宿に限ってはこうも嫌うのか…

その理由は、12時を回ったその瞬間、ファララが目を覚ましたことで明らかになりました。そしてその時こそが、全ての始まりにして原因だったのです…

 

・昼のファララ、夜のガァララ

目覚めたファララは早速ステージで一曲披露し、観客を湧かしました…が、その復活はまだ不完全らしく、またすぐ眠ってしまうとのこと。その前にとファララはゆい、らぁら、にの、ミーチル、そしてしゅうかを呼び寄せ、ファララとガァララ、二人の時の精霊について、全てを話したのです。

古代パパラ宿を司る精霊として生み出されたボーカルドール。それがファララ・ア・ラームと、ガァララ・ス・リープ。

昼を司るファララは、昼の時間にだけ起き、夜を司るガァララは、夜の時間にだけ起きる…それが生まれた時からのさだめでした。何年も何千年も、それが当たり前だと…

しかし、昼間に多くの女の子とふれあえるファララと、夜中に独り寂しく過ごすしかないガァララとでは、あまりにも理不尽な差が生じたのは必然で、ガァララはファララに対する嫉妬心が増すばかりでした。

そしてとうとう事件が。ガァララを想ったパックは、パパラ宿の女の子達の夢を食べ、そこから生成されたジュエルを時計塔に注ぐことで、昼間でもガァララは起きることが出来るようになりました。パパラ宿の女の子達とふれあえる悦びに浸るガァララ。

しかしそれは同時に、パパラ宿の女の子を減らす諸刃の剣…それでも自身がいつまでも起きられるならと夢を搾取し続けた結果、とうとうパパラ宿から人が消え、ファララはそのまま永久の眠りについてしまったのです。

焼畑農業でしか生きられないという理不尽なさだめ。またしても「ボーカルドールの宿命」という理不尽な縛りが露わになりました。

ガァララとパックはその後別のプリパラへと旅立って行きましたが、結局それは他のプリパラではファララとガァララの存在には関係がないという、逆に言えばパパラ宿独自のシステムが生んだ悲劇ともいえます…ガァララにとっては、パパラ宿が陥落した時点で大勝利だったのですね…

 

・欲しかったのは、勝者ではなく勇者

しかし、そんな長らく止まっていた時間を動かし始めた存在がひとり現れました。そう、夢川ゆいです。

ゆいによって時間が進めば、ファララが目覚め、入れ替わりでガァララが眠ってしまう…だからガァララは、パパラ宿に女の子が増えてはパックに夢を喰わせ、時計の針が進むのを止めようとしていたのです。

が、ゆいの力は余りにも無尽蔵なのは知っての通り。パックが喰いきれないほど有り余る夢、そして夢を失った女の子に再び夢を持たせる力…まさに特異点。まぁこんな夢の永久機関をどうにかするかなんて野暮でしかないよなぁ(

一方で、夢よりも実を是とするしゅうかもまた、そんな特異点である事が判明しました。夢はすぐ現実になる。だから夢の中にあるすべての物は現実。リアル。実物。絶対に喰われる事はない。そうこうしてたら目が覚めてた…人はそれを「正夢」と呼ぶのですが、言われてみれば「正夢」はそれこそゆいの「無尽蔵な夢」と同じくパックに対抗しうる力になりそうな気がします。

それでも、ファララはやはりゆいに希望を託すのでした。しゅうかのソレは結局「耐性」でしかなく、「夢の力」という点でみればゆいの方が圧倒的に分があります。カネとか実力とかで解決できる問題じゃあないのです…

以前言ってた約束通り、ファララはゆいにピンクに彩られた新たなマイクとハープをゆいに与え、更に新たな夢サイリウムコーデも与えるのでした。

先のグランプリで勝者となった自分に託されなかった事にいかんせん納得がいかないしゅうかは、パパラ宿を離れる予定だったのを中止し、ゆいに対し事実上のライバル宣言をするのでした。…変な方向に転ばなければいいんだけどもなぁ。しゅうかには我が道を貫く呂布的スタンスを貫いててほしい想いが個人的にあるので…(

 

・ガァララとガァルル

話は少し遡ってハロウィンの夜。ガァララはある人と運命的な出会いを果たします。ガァララと同じように、「劣る」という負の運命が定められたボーカルドール、ガァルルです。

ネコ姉さんがパラ宿に戻ったので、夜はひとりぼっちで寂しいのは自分も同じだとガァララに共感するガァルル。

しかしガァルルとガァララでは、その寂しさを払いのける努力ベクトルが異なってました。ガァララが「他人の夢を喰らう」事に拘ったのに対し、ガァルルは常に「己を鍛える事」に努力をつぎ込んできました。

夢は成し遂げてるはずなのに、対した友達が出来てないガァララ。

あろまとみかんという、かけがえの無い家族が出来たガァルル。

二人の努力のベクトルの違いが、今の二人の違いに現れてると想うと、ガァララが一番求めていたのは…本当は…と思えてきます。

ガァララは倒すべき敵なのか、それとも、ファララもろとも救わなきゃならない存在なのか。というか、こんな宿命、神でもなきゃどうにも…

… 神 な ら い る じ ゃ ん !  さぁどうなる。