小田セン。

好きなものは、好きなままでいられるように。

もはや触れるだけで火傷する。それが今のTwitter(X)

インターネットの旧くからの言い伝えに、こういう言葉があります。

 

荒らしに反応するのもまた荒らし

 

…今の子たちってそう教えられてるんだろうかという不安もあり、そして、そう教えられた筈の自分ですら、一歩ミスれば同じ穴の狢になってしまう。いやなったんです。こないだ。

そのくらい、今のインターネット…というよりはTwitter(X)には恐ろしい闇が潜んでいます。

 

ここに書くことにしたのも、Twitterに書くのでは同じ事の繰り返しになるからです。自戒も込めて。

だからこそ、読むなら全文読んでください。

そして、たまに言われるであろう「インターネットやめろ」が今や冗談じゃなくなってる事に気付いてください。

 

 

・事の発端

ある日、鉄道に関するあるニュースをきっかけに、Twitterでは日々、肯定否定問わず激しい論争が繰り広げられていました。

いわゆる「香ばしい話題」です。

そしてそれがエスカレートして、当事者をボロクソに叩くツイートまで散見している状況でした。

そうした状況は、自分は大昔にも別件で目の当たりにしており、またか…また同じことを…と思うようになり、Twitterで珍しくお気持ちを垂れました。

 

人を狂わすという事を。

昔も似たように荒れまくった事を。

アンチがわらわらといた事を。

自分だって思うことはあるけど、ライン超えしたら元も子もない事を。

 

勿論、こんな事言ったら批判も来るのは覚悟の上でした。いや来ました。それとこれとは違うとか、イエスマン認定とか。

そして通知も沢山来ました。通知が来るたびにRTなりいいねした人をチェックして…それは深夜まで続きました。そして頭はそのことでいっぱいに…

でも、丸一日経って、これは色々と良くない事に気付いたんです。

 

 

・ミイラ取りがミイラに

あの時の自分に言いたい。

 

あそこでお気持ち垂れたところで、果たして事が収まるのかと。

 

これは自分の悪い癖なんですが、その場の雰囲気が荒れていると、それを止めようと動いてしまうんです。宥めるなり、うるさい静かにしろ!と一喝するなり。

でもそうしたところで事は収まらないどころか、逆に油を注ぐ結果になる事が多くて、身内からは「余計におかしくなるから間に挟まらないで」と言われる事もしょっちゅうです。

先程のお気持ちだって、言ったところで共感して終わりか反論されて終わるくらいです。

しかも傍から見れば、結局その香ばしい話題の一部に組み込まれてしまってるに過ぎません。

また同じ事をやってしまったのは、自分もそう。

自分もまた、狂わされていたのです。

 

Twitter(X)は人を「マスコミ」にする。

あの時の記事でも触れましたが、今や多くの世代がTwitter(X)を見ている時代。そして流行やトレンド、インプレッションがモノをいう「マスメディア」と化しています。

マスメディアが追い求めるのは何かと言えば、「数字」です。新聞なら購読者、TVなら視聴者。そしてネットなら、見た人の数や反応=インプレッションがまさにそれ。

収益になるのは勿論、収益にしなくとも、発信者なら承認欲求などでインプレッションを気にするのは当然の事です。

 

ですが、これが香ばしい話題だとインプレッションは途端に「中毒的」になります。

香ばしい話題はもはや狂ってるように皆反応してくるので、通知がポンポン流れてきます。その反応が気になるばかりに、ずっと通知欄にしがみついて、肯定にしろ否定にしろ見たくなってくる…否定されたらムカつく癖に、なおも止まらない…

気付けば深夜になり、頭も疲れ、眠りづらくなっている。そして何やってんだ俺と我にかえるまでが1セット…

 

あの時、一晩すぎてふと思いました。

だからマスコミやゴシップ系メディアは香ばしい話題をよく拾ってくるんだなと。

 

香ばしければ香ばしいほどインプレッションは増えてくる。だからやめられない止まらない。ついでにインプレゾンビも溢れかえる…

結局、マスコミがやっている事を、知らずしらずに個人レベルでやっているのが今のTwitter(X)なのですよ。

 

 

・負の連鎖「ドゥームスクロール」

香ばしい話題に踏み込めば、インプレッション中毒に陥る…だけでなく、反応によるムカつきを和らげようと、自分に賛同する人を求めて、同じ話題を探すようになり、そして時間と脳を削り、最悪精神まで病んでしまいます。

 

www.axion.zone

実は「ドゥームスクロール」と呼ばれる程には結構深刻な症状で、それだけ、ネットが醸す闇は底なし沼なのです。自分も幾度も政治的な話題でそれに陥りました。

1つの発言に、おすすめとして他の発言がくっついてくるのは、Twitter(X)に限らずネットサービスの特徴のひとつです。しかし、アニメや映画の感想や明るい話とかならプラスに転じますが、ネガティブな話題や香ばしい話題になるとマイナスに働いてしまうという二面性を持っているのです。

 

 

・結論:インターネットやめろ

 

Q:結局、どうすれば良かったのか。

 

A:その話題に触れない。

 

結局はこれに尽きるんです…が、結局、フォロワーも人間。人によっては香ばしい話題をRTなどで持ってくる可能性もあります。そうなったらまた元の木阿弥です。

なので1番いいのは、香ばしい話題が出たらその瞬間に関連するワードをミュートする事。

それが難しいなら、その人のRTを非表示にするのも手です。

ただ、その人が特に親交があるわけでも無いのなら、いっそバッサリフォローを切ってしまうのも手です。

何なら私は面識ある人や相互フォローになってる人でも、香ばしい話題ふっかけてると感じたらフォローを切ります。

申し訳ない思いもありますが、別途リストには入れてますし、精神衛生の事考えたらそうせざるを得ない決断も必要です。

ま、その結果、自分が今フォローしてるのは公式垢や非アクティブが半数になってしまいましたがね…

 

もっとも、今のTwitter(X)は否が応でもホットな話題、場合によっては香ばしい話題を持ってきます。もはやニュース点けても暗いニュースばっかりとかそういうレベルです。

そうでなくとも、たまたま覗いた垢がやべー思想持ってるなんて事もあります。

もはやキリがありません。そのくらい、一個人ではどうにもならない程に今のTwitter(X)は闇があちこちに転がってます。

それらにいちいち精神揺さぶられるのなら、もうTwitterごとやめるのも手なんですよ。

 

その昔、インターネットは「TVなんか見てたら馬鹿になる」という風潮がありました。メディアに世論がマンマと誘導されてる。そういう観点から風潮でしたが…今はどうでしょうか。香ばしい話題にそそのかされ、誰もがみんなその話題にホイホイ反応する。これこそ「メディアに誘導されてる」そのものではないでしょうか。

今度は「Twitter(X)なんか見てたら馬鹿になる」時代がもう来てる訳です。

 

浮世から逃れる為のインターネットが、今やインターネットそのものが浮世になった。あの頃のインターネットも遠くなりけり…な話です。でも、ネットが一般に浸透すればそうなってしまうのは時間の問題だったのかもしれません。

だったらもう、こっちから出ていくしかないって話ですよ。最近Misskey.ioに別荘建てましたが、もしかしたらそっちを本宅にするかもしれません。

あと一応Blueskyの招待コードも申請してまして、そっちももしかしたら…

そのくらい、もうTwitter(X)に希望はないです。イーロンはきっかけでしかなかった。Twitterを本当にダメにしたのは一般層だったんだって。

 

冗談抜きで「インターネットやめろ」という訳なんです。インターネット…いやTwitterにいる事自体がもう、精神に悪い所まで来ている。

年末、帰省してた弟に言われました、最近は実生活にまでインターネットの闇に影響されてる人が多いと。リアル・インターネット・オーバードーズもここまで来たと肌で実感してます。

 

 

「荒らしに反応するのもまた荒らし」

 

…ここまで読んでくれたのなら、今のTwitterに潜む闇の恐ろしさ、わかってくれたかと思います。

だからこそ、それに屈しないよう、丁寧なインターネット(by名取さな)を心がけながらTwitterで生きてくか、Twitterから逃げてMisskeyなりmastodonなり駆け込んでください。

 

「インターネットやめろ」

 

この御旗を掲げながら。

 

 

・余談:ツリーを全部見てくれてるとは限らない

Twitterのツイートは自分のツイートに返信する、もしくは複数のツイート分を一括で送信する事で、140字では収まらず複数にわたるツイートを繋げる事ができます。

これで仮にそのうちの1つだけTLで流れてても、そこから一連の複数ツイートを見ることが出来る訳ですが…

人によっては、その1つだけしか見てないままTLを流す事になるため、こちらが伝えたい事が伝わらない可能性があります。

現に例のお気持ちに対する反応の中には、これツリー全部見てないだろ?ってのもありました。

これじゃあ伝わるものも伝わらないですわ。

実は有料のサービスに入れば、140字超えてのツイートも可能です。それなら1ツイートで全部見てくれますが…正直X社にビタ一文も払いたくない。

 

ここに書くことにしたのは、これが一番の理由です。

結局長文書くならブログか個人サイトなんですよ。